とやま呉西圏域

1 圏域の概要

(1)連携中枢都市圏の名称

とやま呉西(ごせい)圏域

(2)連携中枢都市圏の構成自治体

高岡市、射水市、氷見市、砺波市、小矢部市、南砺市

とやま呉西圏域全体図

とやま呉西圏域全体図

(3)全体概要

本圏域は、富山県の中央部に位置する呉羽丘陵の西部、県内7大河川に数えられる庄川及び小矢部川流域並びにこれらの河川が注ぎ込む富山湾の沿岸部に広がる約1,500k㎡のエリアです。

この地域は、高岡市、射水市、氷見市、砺波市、小矢部市及び南砺市の6市から構成され、人口は約46万人(平成22年国勢調査)、県内に占める人口割合の41.9%、面積割合の34.8%となっており、県庁所在地の富山市(人口約42万人、面積約1,300k㎡)とほぼ同規模の比較的コンパクトな圏域です。

圏域の特色・強みとして、産業面においては臨海工業地域を中心にアルミ、鉄鋼等の金属製品や化学産業が集積しており、高岡銅器や井波彫刻等の伝統産業も発達しています。またチューリップ球根、干柿、種もみ、ハトムギ、コシヒカリ、マグロ、寒ブリ、シロエビ、ベニズワイガニ、ホタルイカ、庄川あゆなどの全国的な知名度を誇る農林水産品を有しています。

観光面では、庄川峡、砺波平野の散居村、富山湾越しの立山連峰の景観、富山湾の海の幸など、山から海に至る豊かな自然環境と、世界文化遺産・五箇山合掌造り集落、倶利伽羅源平古戦場、大境洞窟住居跡、国宝・瑞龍寺、高岡御車山祭、城端曳山祭、高岡・山町筋や井波・城端の門前町など、歴史に培われた格調高い伝統・文化資産、また日本海側最大の斜張橋新湊大橋、海王丸パーク、氷見の漁業文化を伝える魚々座、砺波チューリップ公園など、多彩な観光資源を有しています。

交通体系においては、古くから舟運、海運のネットワークにより地域経済を発展させ、その後、北前船等により広域的な交流を広げてきた歴史があります。現在も北陸自動車道、東海北陸自動車道、能越自動車道といった高規格幹線道路網や日本海側の総合的拠点港である伏木富山港、北陸新幹線などの広域交通・物流網ほか、通勤・通学等、地域住民の足となる、あいの風とやま鉄道、JR城端線・氷見線、万葉線、コミュニティバスがあり、これらを域内外へ網羅的につなぐことにより、環日本海に向けた交流拠点としての存在感を有しています。

(4)構成市の概要

○高岡市

高岡市は、東西軸と南北軸における広域交通網により県西部の各市をつなぐ要衝であり、環日本海に向かっては総合的拠点港を有する日本海側中央部の「扇の要」に位置しています。

加賀藩2代藩主前田利長公によって1609年(慶長14年)に高岡城が築かれ、町が開かれました。以来400年にわたり銅器、漆器や菅笠などの「ものづくりの技と心」を脈々と受け継ぎ、時代の流れの中で創意を積み重ねながら、県西部の中核都市として発展してきました。

平成27年3月、半世紀にわたる地域住民の悲願であった北陸新幹線の開業という「強み」を加え、本地域の更なる求心力を高めることにより、人・もの・情報が行き交う「交流拠点都市」の確立を目指しています。

○射水市

射水市は、富山県の中央に位置し、コンパクトな市域に、ユネスコが支援する「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟した富山湾をはじめ、川、野、里山などの豊かな自然、連綿と受け継がれてきた伝統文化、さらには5つの高等教育機関が立地するなど、魅力ある資源が集積しています。

また、日本海側を代表するランドマーク「新湊大橋」をはじめ、国際拠点港湾である伏木富山港新湊地区(富山新港)や高速道路、鉄道といった物流の拠点となる社会資本も備えています。このほかにも、独特の風情ある景色が広がる新湊の内川周辺は、映画やドラマのロケ地として全国に紹介されるなど、知名度も上がっています。

このような特性を生かし、数多くの確かな地域力とともに、「人の流れ」「物の流れ」の中心として発展し、将来を担う子どもたちをはじめ、誰もが笑顔にあふれ、夢と希望に満ちたまちづくりに取り組んでいます。

○氷見市

氷見市は、富山県の北西部、能登半島の基部に位置し、多くの幸をもたらしてくれる「青い海」と「みどり豊かな大地」を有し、人の心を引きつける自然の恵みに包まれています。

日本海側有数の氷見漁港には、四季を通じて豊富な魚種が水揚げされ、初夏の「マグロ」、冬の「寒ブリ」、そして「氷見鰯」は広辞苑にも掲載されるほど有名です。また、里山の幸にも恵まれ、はさがけ米や氷見牛、ハトムギなど豊かな食文化をはぐくんできました。さらに、日本ではじめて調査された洞窟住居跡「大境洞窟」や万葉の歌人大伴家持ゆかりの史跡など、歴史のロマンにも満ちあふれています。加えて、市内には温泉が湧出し「能登半島国定公園・氷見温泉郷」として親しまれ、このような恵まれた地域資源を活かした魅力的なまちづくりに取り組んでいます。

○砺波市

砺波市は、農・商・工のバランスの取れた田園都市として発展を遂げてきました。住環境をはじめ医療や子育て環境、高齢者福祉の充実した住みやすい都市として、民間経済誌でも常に全国上位にランクインされます。

庄川の清流が育んだ肥沃な平野に家屋が点在する「散居村」景観のなかに、日本有数のチューリップ球根や種もみの生産地として力強い農業が展開されており、観光面でも、チューリップ産業のシンボルイベントとして毎年GWに砺波チューリップ公園で開催される「となみチューリップフェア」は、国内外から数多くの観光客が訪れる春の風物詩として全国的な評価を受けています。

このほかにも花や地場産品を活かしたユニークなイベントや地域の文化や伝統がしっかりと受け継がれており、温かい市民気質のもと健全で安心な地域社会による住みよいまちづくりを進めています。

○小矢部市

小矢部市は、富山県の西の玄関口に位置し、砺波平野を貫流する小矢部川に育まれた穀倉地帯で、古くから小矢部川を利用した水運の発達により、加賀藩の藩倉が置かれたことから、宿場町・城下町として栄えてきました。

遠く加賀・能登を一望できる稲葉山牧野、清流と温泉の宮島峡、源平古戦場と日本三大不動寺の一つ倶利迦羅不動寺のある倶利伽羅県定公園などの豊かな自然や、歴史的な発見が続いた桜町縄文遺跡、絢爛豪華な石動曳山祭り、色彩豊かな津沢夜高あんどん祭り、獅子舞が奉納される石動天神祭など歴史や伝統にあふれています。また、能越自動車道、東海北陸自動車道、北陸自動車道の3つの高速道路が交差する交通の要衝でもあります。

平成27年7月には、日本海側初となるアウトレットモールがオープンし、北陸地方における商圏の中心地として注目を集めており、現在は、若者や女性を中心として定住希望者が増えるよう、アウトレットモールを活かしながら、まちづくりを進め、賑わいの創出に取り組んでいます。

○南砺市

南砺市は、富山県の南西部に位置し、約8割が白山国立公園等を含む森林であるほか、岐阜県境に連なる山々に源を発して庄川や小矢部川の急流河川が北流するなど、豊かな自然に恵まれています。市北部の平野部では、水田地帯の中に美しい「散居村」の風景が広がり、独特の集落景観を形成しています。五箇山地方では、日本の他の地域には見られない「合掌造り家屋」の集落が成立・発展するなど、独自の風土に根ざした、固有の文化を育んできました。

世界文化遺産をはじめとする歴史・文化資源や、伝統工芸・特産品を活用した多彩な観光イベントが四季を通じて市内各地で開催されており、これらの資源を連携し、交流人口の拡大、雇用の創出に取り組んでいます。