とやま呉西圏域

2 圏域の人口

(1)将来人口推計

本圏域の総人口は443,151人(平成27年国勢調査)となっており、1985年(昭和60年)の491,217人をピークに減少傾向が続いています。

近年では、若い世代の都市部への流出や出生率の低下等による人口減少と高齢化の進行、経済成長の低迷、それらに伴う中心市街地の空洞化が進んでおり、国立社会保障・人口問題研究所によると、圏域の人口は、2045年(令和27年)時点において322,959人まで減少するものと推計されており、全国平均(16.3%)を大きく上回る3割近くの減少が見込まれています。

 圏域の総人口と将来推計人口 (単位:人、%)
  総人口 将来推計人口 増減率
(H27-R27)
2015年
(H27)
2025年
(R7)
2035年
(R17)
2045年
(R27)
高岡市 172,125 161,299 145,494 131,477 ▲23.6
射水市 92,308 87,287 80,332 72,885 ▲21.0
氷見市 47,992 40,444 33,078 26,111 ▲45.6
砺波市 49,000 47,359 44,811 41,578 ▲15.1
小矢部市 30,399 27,077 23,574 19,891 ▲34.6
南砺市 51,327 44,626 37,832 31,017 ▲39.6
とやま呉西圏域 443,151 408,092 365,121 322,959 ▲27.1
出典:国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成30(2018)年推計)」

(2)人口構成

本圏域の年齢別人口は、2015年(平成27年)時点における年少人口(0歳~14歳)、生産年齢人口(15歳~64歳)ともに減少傾向にあり、2045年(令和27年)時点では、年少人口は2015年と比較して41.4%減少し、52,517人から30,770人に、生産年齢人口は37.3%減少し、248,580人から155,741人になると推計されています。

このような生産年齢人口の減少が進むことにより、農林水産業、製造業等を中心とする地域産業の衰退や地域医療、保健・福祉サービスを担う人材不足に伴う生活関連機能の低下が懸念されます。

一方、老年人口(65歳以上)については、2015年時点の142,054人から2025年(令和7年)には146,299人へと増加する見込みとなっています。その後は緩やかに減少し、2045年には136,448人になると推計されています。

高齢化率は、2015年時点では32.1%と全国平均(26.6%)を上回っており、圏域住民の約3.1人に1人が高齢者(65歳以上)となっています。2045年には住民の約2.4人に1人が高齢者になると推測されており、高齢化率は42.2%(全国平均36.8%)になる見込みとなっています。

グラフ:圏域の将来推計人口と高齢化の推移

グラフ:圏域の将来推計人口と高齢化の推移

出典:国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成30(2018)年推計)」

(3)人口動態

本圏域の人口動態は、1996年(平成8年)に自然増・社会増となり、一旦人口が増加に転じましたが、その後いずれも減少し、以降、現在まで人口減少の傾向が続いています。

圏域の人口動態推移

グラフ:圏域の人口動態推移

グラフ:圏域の人口動態推移

出典:富山県「人口移動調査」
 圏域の人口移動状況(直近3年間) (単位:人)
  2016年(H28)~2017年(H29)※1 2017年(H29)~2018年(H30)※2 2018年(H30)~2019年(R1)※3
転入数 転出数 社会増減数 転入数 転出数 社会増減数 転入数 転出数 社会増減数
高岡市 4,779 4,759 20 4,522 4,683 -161 4,639 4,973 -334
射水市 2,500 2,522 -22 2,561 2,498 63 2,732 2,561 171
氷見市 845 1,060 -215 705 908 -203 770 1,145 -375
砺波市 1,668 1,656 12 1,737 1,691 46 1,860 1,838 22
小矢部市 734 754 -20 631 765 -134 762 790 -28
南砺市 1,060 1,249 -189 943 1,231 -288 1,069 1,289 -220
とやま呉西圏域 11,586 12,000 -414 11,099 11,776 -677 11,832 12,596 -764
※1 平成28年10月1日〜平成29年9月30日
※2 平成29年10月1日〜平成30年9月30日
※3 平成30年10月1日〜令和元年9月30日
出典:富山県「人口移動調査」